2010年05月07日

デジタル一眼レフ&コンデジのフィギュア撮影講座 〜其の伍〜 雰囲気写真は露出も命!

フィギュア撮影レビューについての個人的な講座の5つ目。
今回は、雰囲気を出す写真を狙うなら意識すべき露出設定について。
ほとんどの人が一眼だとマニュアル(Mモード)で撮ると思いますが、一眼でプラスマイナスの露出補正をしています。

特に、照明で遊ぶと、ホワイトバランスも露出もオートだとイマイチなので補正が必要になります。

100507_bs-IMG_0459.JPG
(Av F5.6, 2.0sec, 露出+1.3 ←あえてマニュアルで撮ってない)

露出補正は、色味ではなく、単純に明るくするか、暗くするかって話なのですが、
自動(M以外の)モードでは、カメラ任せに露出(明るさ)が決定しますので、
どの明るさの照明でも同じような明るさの写真になってしまいます。
(ライトの向きや被写体の材質によって若干の違いは出てしまいますけど。。。)

なので、光が差している眩しい感じや、牢屋や隙間光のダークな感じを出すために
後からレタッチすると画質が悪くなりますし、写真を撮る時に露出をコントロールする必要があります。
(デジタルカメラならコンパクトでも一眼でも-2〜+2ぐらいは付いています)

デフォルトで露出0になっているので、それがカメラ自動の”適正露出”になります。
もちろん適正とは言っても、一般的に大きく明るさをハズさないと思われる範囲になってしまうので
全体的に黒ベースだと明るく、白ベースだと暗くなる方向に補正されます。
(基本的な自動露出の動作は、補足記事の自動露出と評価測光の関連5.0を参照)

ですので、思ったとおりの雰囲気を出す場合は、自分の好みに応じて明るくしたり暗くしたり補正するわけです。

露出+3
IMG_0454.jpg

露出0
IMG_0455.jpg

露出-3
IMG_0456.jpg

ちょっとサンプルとしては明暗が極端すぎる写真かもしれませんが、
人間の印象というのは極端な方が記憶に残るものですので採用しました。
見てのとおり、+にすれば明るく、−にすれば暗くというようになります。
+3だと眩しさ感がありますし、0でもライト側が白とびしているので-3にすることで収まります。
とは言っても、本題が見えなくなってしまっては困りますが。。。

白色蛍光灯の場合、ホワイトバランスはオートで(ほとんどの場合で)問題なく、
露出を調整する方向はライティングを決めているときに考えていると思いますので、
あとは、その明るさ具合(露出)を自分のベストに調整するだけ。

露出0
IMG_0477.jpg

露出-2
IMG_0478.jpg

露出-3
IMG_0479.jpg

露出-5
IMG_0480.jpg

私としては、この写真の場合は目が見えない−2ぐらいが一番イイ(背中側にレフぐらい置くべきだった)ですが、
やっぱり写真は好み!なので、撮る人が好きなように。。。
(基本的に全く同じ機材で同じ環境で無い限りは試行錯誤して設定するしかないので、数値は参考程度に)
でも、人に見せるなら露出0のカメラまかせの画像ですね。っていうぐらい優秀な評価測光!
ちなみに-5〜+5の露出補正範囲がありますが、余程のことが無い限りは2段以上は使うことはないかと。

私はブログ用の撮影で今回のような極端な一灯ライティングは滅多にしませんし、
基本的にはレビュー撮影としては雰囲気よりも全体が見える程度にして撮るようにしていますが、
毎度の一回転とかは被写体の向きで明るさが変わるのでマニュアルで露出を決めています。
ですので、雰囲気メインの写真でなくても、
思った写真にするためには露出補正は必須の設定だと思っています。
まぁ、最近のデジカメは評価測光が優秀で雰囲気も考慮に入れたアルゴリズムが組まれているらしいんで、
ライティングの雰囲気が良ければ、標準露出で(補正しなくても)それなりに見えてしまうようですが。。。

基本的には蛍光灯3灯ですが、たまには照明で遊んでいることもありますので、ご参考になれば。

(撮影講座の目次に戻る)
posted by HINA at 08:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | カメラ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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