理論というより、百聞は一見にしかずで撮影データで説明していきます。
最近は、コンデジでも絞りがコントロールできるものも多くなりましたので参考にできると思いますし、
機種は格安デジタル一眼レフということで、買ったばかりのKiss X4を使っています。
同じ絞りでAPS-Cとフルサイズ5D MarkIIとの比較は別途やりたいとは思いますが、
20万を超えるカメラを投入すると、初心者向けの講習にならないですし、データは過去のレビューで。。。
気まぐれでライティングや撮影機材の紹介もしてきましたが、連載的に、まとめるのは初めてかも。
”講座”と偉そうなタイトルを付けましたが、人に教えられるようなレベルとは思ってはいませんので、
自分が機種の傾向を見ながら慣れるという意味合いが強いかもしれません。。。
まずは、其の壱ということで、フィギュア撮影は絞るべし!の絞りによる見え具合を。
f/2.8 (F2.8)

f/4.0

f/5.6

f/8.0

f/11.0

ねんぷちは、5cmずつの間隔で配置しており、
フォーカスは涼宮ハルヒの左目(画像の右側の瞳)に合わせてあります。
絞り値(F値)による朝比奈みくるの目の見え具合(ボケ具合)が変わっているのに気が付くと思いますが、
それが絞り値による、被写界深度というものです。(よく見える方が「深い」といいます)
フィギュア撮影は、きちんと全体が見えることが必要ですので、絞ることになります。
とは言っても自分は開き気味が好きなので。。。
長門有希のボケもかなり判りやすいですが、1体のフィギュアであれば、
ピントを真ん中に置けば10cmも離れるフィギュアは稀です。(一部の巨大フィギュアぐらい)
写真はAvモードで撮っていますが、F2.8→F4→F5.6と1段ずつ絞るごとに
シャッタースピードは、1/80sec→1/40→1/20→1/10と1段ずつ遅くなっています。
同じ明るさにするには、絞りとシャッタースピードは反比例(F値とSSの数字は比例)の関係にあることを覚えておいてください。
特にコダワリのマニュアル(Mモード)で撮る時は意識しないとマトモに撮れません。。。
普通に1体のフィギュアを撮ってみると、次のような感じになります。
(サンプルは、クイーンズブレイドのナナエル2PカラーVer.を使いました)
画像サイズは1200x800と大きめにしていますので、画像をクリックすると開きます。





あえて、絞り値を書いていませんが、
自分がコレぐらい!と直感的に感じたもののファイルのプロパティを見れば、設定値が分かります。
(デスクトップとかに開いた画像を保存して、右クリックのプロパティから見れますので参考に)
カメラがフルサイズでないのであまり気にならないですが、
やはりF5.6ぐらいには絞ると綺麗に手前の羽を写すことができるように思います。
ただ、奥にある手や胸などはギリギリですが、(ピントの左目から10cm離れている)剣はF11でもボケていますね。
ちなみに右上の汚れは気が付いたので撮り直したのですが、
あえて汚れのボケ具合も変わっているのを参考にできるかと使いましたw
今回は、35mm換算160mm相当のレンズ(10万円以下のEF100mmF2.8L)で、1m近く離れて撮っていますので、
普通に全身をレビューすることを考えれば30〜80mmあたりのレンズで、開放(F2.8)よりも絞るので、
あまり高いものを買わなくて良いように思います。
(講座は何回かに分けるので、それを総合的に判断するのが良いと思います)
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